津田美智代の芯体操 Shin Experiences

芯体操だより

HOME > 芯体操だより > 2023年8・9月合併号

  • HOME
  • 芯体操とは
  • 芯体操だより
  • インストラクターコラム
  • ギャラリー
  • 各教室情報

2023年8・9月合併

『生きる意味について』
                    芯体操代表 津田美智子


                     

 一冊の本から投げかけられた「生きる意味」という言葉にふと惹かれました。まず、興味をもったのは、私たちが生きている意味があるかと問うのではなく、人生こそが私たちに問いかけているのであり、私たちは問われている存在であるということ。人生の問いに答えなければならない責任を担っているということです。 私たちが運命によって不幸になったとして嘆いたり、不満を抱いたりするならそれは誤解であり、運命というものがなかったら、私たちの生は形成されたかと投げかけています。
 人間は、息をしているうちは、そしてそもそもまだ意識があるうちは、人生が出す問いにそのつど答えていくという責任を担っているのです。
 私が何年も前に出会い感銘を受けた本『夜と霧』 の著者、ヴィクトール・ ・フランクルの別冊 『それでも人生にイエスと言う』 のメッセージです。何故、「生きる意味」について考えるのでしょうか。2019年頃から始まったコロナ禍での体験や、ロシアから始まったウクライナ侵攻の様子、今なお続く世界の緊迫した情勢、地球温暖化の影響によると思われる異常気象など、今一度自分たちの根本から考えてみたいと思いました。
 そんな時に自分にできることは、自分の心とからだに深く向き合ってみたいという思いでした。生まれた時からからだは、呼吸し、血液やリンパ液など循環機能が働き、勿論不思議に動く心臓や、多くの骨、筋肉それぞれが、大変なお仕事をしているわけですが、私はこれ自体にものすごい運命的な出会いを感じておりました。『芯体操』 そのものが、「生きる意味」だったのですから・・・生きるか、死ぬか何度も死ぬかもしれないと思いながら、ひたすらにお付き合いするしかなかったのだけれど、唯一それが前文の人生の問いに答えること、私はからだに応えることで生きてこられたのでした。
 呼吸法も、数多あるストレッチや運動のどれもが、進化と言っていますが、どんどん深まってきています。骨、関節、筋肉などの歪み、縮みを緩めることで、繋ぎながら全身を整えることができます。自分で毎日の生活の中で変えていくのです。勿論、私は精一杯お伝えしたいと思っています。レッスン場だけではなくそれこそ生きることを気付かせてくれる人生を歩むために、受け止めて欲しいと願っています。
 『芯体操』は道具以前に身一つでスタートしました。みなさまにレッスン場でお伝えする前に、自然の力で動くという体験の証をゴムやお手玉を手段として何十年もかかって媒介として存在するようになってきました。単なるポーズをつくるのではなく、いかに使いこなせるかによって、自由なからだづくりを目指しています。からだの中に宿っているものは、太陽、月、地球、星、広大な宇宙に浮かぶ銀河の星になりたい。
 そんな「感覚」をお伝えしたいと思っています。

このページの先頭へもどる

このページの先頭へもどる

このページの先頭へもどる

このページの先頭へもどる

このページの先頭へもどる

このページの先頭へもどる

このページの先頭へもどる

このページの先頭へもどる