津田美智代の芯体操 Shin Experiences

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2023年6月号

『心に残ったこと』           芯体操代表 津田美智子


                     

 6月4日の公民館サークルフェスティバルから始まった6月もあっという間に過ぎる日々。観て頂いた方々や、お元気なダンスチームのみなさんにお会いする度に、チャレンジして良かったなと思っています。
 できたら全員に観て頂きたかったです。「芯を感じた」 「私達も、レッスンでもっと伸ばさないといけないのですね」 「とてもきれいで感動しました」 等々みなさんの心に届いたのであれば嬉しいです。思えば40年以上の歳月を毎年、大きな会場で発表し続けてきたことで、培われた体験は大きかったなってしみじみと感慨にふけるひとときです。コロナ禍で色々な行事などが自粛され、世の中が随分変わってしまったようにも思いますが、疲れていてもついつい目の前のことに一生懸命、夢中になることが私の癖かもしれません。
 『芯体操』 にできることは、「健康づくりのためにあらゆる手段で運動の数々を生み出し、お伝えしたい」 「『パーフェクト』のようなからだも心も幸せで夢のある作品を踊ってみたい」 「何にでもチャレンジしながら楽しむ」 そんな気持ちで日々を過ごせたら良いなと思います。みなさんの生活の中でほんのひと時でも、そんな時間を共に過ごして頂ければと願っています。
 ところで、人形浄瑠璃文楽の伝承者を養成するために行っている研修の受講生が今年度開講分はゼロになっているとのことです。半世紀に及ぶ養成制度の歴史で初めての事態だそうです。歌舞伎や能楽界は、文楽に比べて演者の総数が多いうえ、世襲による継承が維持されています。文楽は、「主(おも)遣い、左遣い、足遣い」の三人一組で操作します。形遣いの修業は「足遣い10年、左遣い15年」といわれます。下積みが長過ぎると若手のやる気が保てないと危惧されています。
 今日は、木幡レッスンにご夫婦で参加されている齊藤透さんから京都新聞に掲載 された記事を読ませて頂きました。伏見区の「英勲」で知られる酒造会社「齊藤酒造」の会長さんです。寺田屋跡地近くの大黒寺で、5月下旬、薩摩藩士9人をしのぶ法要が営まれましたが、およそ30人の参列者の先頭に立ち、法要を取り仕切るのが齊藤さんです。1862年に「寺田屋騒動」が起きた直後(当時は呉服商をされていたそうです)傷ついた遺体を覆う「さらし」を持って寺田屋に駆けつけたのが齊藤家の人たちだったのです。
 薩摩藩士9人が葬られた大黒寺は齊藤家の菩提寺でもあり、藩士の墓は奇遇にも齊藤家の墓と向かい合うように並べられたそうです。「事件現場を見ただけでなく墓も目の前にできた。先祖からすると『さすがにこれは何かしなければ』 という気持ちになったのだろう」と齊藤さんは話しておられます。呉服商から酒造へと商いの形は様変わりしたが、非業の死をとげた藩士たちへの思いは子孫へと確実に受け継がれています。「彼らは世のため、人のために自らの命をなげうった。私たちの社会はこうした多くの犠牲の上になりたっているわけで、齊藤家が続く限り、感謝の思いを伝え続けたい」と語っていらっしゃいます。ご夫婦の温かいお人柄に心温まりました。

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